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【プロが教える】マンションvs戸建、購入するならどっちを選ぶべき?(大田区・目黒区・品川区編)資産価値や費用など様々な面から徹底比較。

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家を購入するときに「マンション」か「戸建て」かの選択肢は、多くの人が悩むところでしょう。

コロナウイルスによる「リモートワーク」の増加や「おうち時間」が増えたことがきっかけで、今よりも広い家に住み替えることを検討した人も少なくないと思います。

「マンション」と「戸建て」にはそれぞれメリットとデメリットがあるため、絶対にこっちを選んだ方がいいという答えはありません。

あなたに向いているのはいったいどっちなのか、あらゆる角度からじっくり考えてみましょう。

1.物件価格や諸費用はどっちがお得?

一番気になるのはやはり「お金」。

問題は、物件価格以外にもお金に関わる事柄がたくさんあること。

物件価格が安くても、ランニングコストが莫大にかかる家なら、トータルコストであっという間に追い越してしまいかねない。

どういう「お金」に気をつけておけばいいか、知っておきたいですよね。

1-1.物件価格が安いのは?地域の平均価格から考察してみる

大田区と目黒区と品川区の中古物件の平均価格で比較した場合、大田区では中古一戸建ての平均価格は7,554万円、中古マンションの平均価格は4,950万円です。。次に、品川区では中古一戸建ての平均価格は9,419万円、中古マンションの平均価格はの5,906万円です。そして、目黒区では中古一戸建ての平均価格は10,139万円、中古マンションの平均価格は7,191万円でした(引用元:LIFULL HOME’S)。

上記3区においては、中古一戸建ての平均価格が、中古マンションの平均価格を大きく上回っており、一戸建てはある程度の自己資金や年収がないと届かない住まいになってきています。

しかし、エリアによってマンションが主流で一戸建ての数が少ないエリアや、逆に一戸建てが主流のエリアも存在します。

お手ごろ価格な物件が探しやすいかどうかは、エリアによってかなり違うため、希望するエリアの特徴を押さえる必要があります。

1-2.諸費用やランニングコストの違いとは?

不動産の購入時にはさまざまな税金や手数料といったお金が必要になります。それらをまとめて「諸費用」と呼びますが、それも「どんな物件をどう買うか」によって大きく違ってきます。新築マンションではほとんどの場合、修繕積立金として数十万円が必要になり、新築一戸建てでは「水道負担金」といった支払いが求められる場合もあります。また、マンションも一戸建ても、中古物件は一般に仲介手数料がかかるため、新築より高くなるのが一般的で、ローンの借り方によっても手数料に大きな差が出てきます。

一般的に、戸建ての方がマンションよりも諸費用が高額になる傾向があります。

その一方で、ランニングコスト(運用費用)はマンションの方が高くなります。管理費や修繕積立金などの名目で、毎月支払いが続いていきます。30年や40年住み続けることを想定すると、ランニングコストだけで1,000万円以上に達することも少なくありません。

一般的に、諸費用とランニングコストを合算すると「戸建て」の方が「マンション」よりも高額になる傾向がありますが、物件ごとの管理費や支払いの見通しなどを踏まえて冷静に判断すべきと言えます。

1-3.資産価値はどう違うのか?

マイホームを購入するうえで「マンション」か「戸建て」かを決める場合、「資産価値」が高いかどうかはとても重要な要素の一つです。

もし将来、物件を売りたくなったとき資産価値が予想以上に下がっていたら、たとえ売れてもローンは残ってしまったり、ちょっと困ったことになります。また、立地環境ほかさまざまな条件が影響して、貸そうとしても借り手が付かないケースもあり、大きなリスクを背負うことにもなりかねません。

マンションは土地と建物を区分所有することによって、好立地でも専有面積あたりの単価を低く抑えることができるため、建物が存続する限りは貸しやすく、収益価値が高いといえます。また、築年数が浅い物件は同様の理由から売却も容易です。

これは、マンション購入を投資として捉えた場合、投資金額(購入金額)が少額でありながら、高い家賃が期待でき、損益の分岐点が低いとも言えます。

しかし、建物の老朽化が進むと売却すること自体が難しくなる上に、建替えには区分所有者の4/5以上もの同意が必要となり、マンションの一人の住民の意思で更地にして売り出すことも現実的ではないため、売却価値を保つことが困難だという特徴も押さえておきましょう。

戸建ては一般的に土地も建物も同じ所有者であるため、建物が老朽化した際の建替えが容易です。

しかも、建物の資産価値が無くなっても土地の資産価値が下がることにはならず、一定の資産価値を保ち続けることができます。

しかし、土地と建物を一緒に売り出すため、売却価格が高額になり、また収益を出せる金額で貸し出す家賃も高額にせざるを得ないため、一般的に売るにも貸すにも時間がかかるという特徴があります。

2.住みやすいのはどっち?

マンションと戸建ての住みやすさについては、さまざまな観点から評価する必要があります。自分だったらどんな観点を重視したいか、その観点ならマンションと戸建てのどちらが自分に向いているのかを意識しながら見ていきましょう。

2-1.広さや立地の面で優れているのは?

マンションと戸建てでより広いのはやはり戸建てと言えるでしょう。また、坪単価で比較してもマンションの方が高くついているため、広いマンションが欲しい場合はやはり予算を増やす必要がありそうです。

続いて、立地の面で戸建てとマンションを比較すると、マンションの方が駅や中心街に近く、利便性の高い立地に多いという傾向があります。通常、利便性の高い立地ほど土地代が高くなるものですが、マンションなら一つの土地に複数の世帯が集まっているため一戸あたりの土地代が安くなり、したがって利便性の高い立地でも手が届きやすい価格になるという訳です。

戸建ては、駅から少し離れた郊外の分譲地に建つケースが多くなります。マンションに比べると利便性が低くなってしまうことは事実ですが、落ち着きのある閑静な街並み、子どもがのびのびと遊べる環境は、戸建ての特権と言えるでしょう。

2-2.設備やセキュリティ面で優れているのは?

設備の充実度で比較すると、マンションも戸建てもほとんどの設備はオプションで付けることができるので簡単な比較は難しいと言えます。

しかし、マンションの場合は戸数が多くスケールメリットが働くためディスポーザーや宅配ボックスなどが最初から備わっていることが多いと言えるでしょう。また、管理費を支払う代わりに設備管理をすべて管理会社に任せることが可能なので、清掃やもちろん、共用設備に不具合が起きたときもすべて管理会社に対応してもらえます。

一方で、庭でガーデニングを楽しむための設備や子供と遊ぶための遊具なども設備として考えると、戸建ては自由に設備を導入できますが、マンションの場合は専用庭が無いと物理的に導入することはできません。

したがって、庭などの戸建て特有のスペースに置く設備などを除くと、設備の観点ではお金を払えば充実した設備を利用しやすいという点でマンションが充実していると言えるでしょう。

続いて、セキュリティ面で比較すると、一般的に防犯に有利とされているのはマンションです。マンションはオートロックや監視カメラなどの防犯設備が充実しているだけでなく、管理人の常駐、ほかの住人の行き来が多いことなどから、空き巣、放火などの犯罪抑制に効果があります。

戸建ての場合、防犯は「自己責任」が原則です。戸締まりはもちろん、防犯設備などのセキュリティも自分で構築して、大切な我が家を守りましょう。

2-3.防音・耐震面で優れているのは?

戸建ては建物が独立しているため、マンションのように上下階の騒音に悩まされることがなくなります。また、逆に言えば子どもやペットによる騒音を気にして生活する必要もなくなるでしょう。もちろんマンションも防音対策はしてありますが、まったく騒音が無くなるわけではありません。外からの騒音に悩んだり、音を気にして生活をしなくて良いという点では戸建ての方が優れていると言えるでしょう。

耐震面については、マンションも戸建も1981年に改正された建築基準法に則って建てられており、震度6強~7程度の地震でも倒壊しない建物を建てることが義務付けられているので一定程度の地震にはともに耐えることが出来ます。一方で、建物構造の観点から地震への強さを考えると、マンションは鉄筋コンクリート造で建てられているので火災に強いという特徴があります。したがって、地震そのものの揺れによる倒壊リスクは戸建てとマンションで同程度と言えるかもしれませんが、二次被害としての火災などの観点も踏まえると地震に強いのはマンションといえるかもしれません

3.どちらの方が多いのか?(目黒区・大田区・品川区)

3-1.マンション・戸建ての数はどっちの方が多い?

「探しやすさ」を考えるときにまず大切になるのが「選択肢が多いこと」。大田区・目黒区・品川区等の首都圏では、マンションと戸建てではマンションの方が物件数が多い傾向にあります。つまり、マンションの方がたくさんの物件の中から、より自分に合ったものを選べるということになります。ただし、新築に限ると戸建てがマンションに比べて多い傾向にあります。また、物件数はエリアによってかなりの差があるため住みたい場所が決まっているなら、どちらが多いか調べてみましょう。

3-2.広さ別の物件の多さは?

大田区・目黒区・品川区等の首都圏エリアでは、戸建ては80m2以上が主流で、マンションは80m2未満が多くなります。このように広さの観点では「一戸建て>マンション」という傾向が見られます。ただ、一般的にマンションのほうが廊下や階段といったムダなスペースは少ないので、床面積だけでなく、空間がうまく使えている間取りかも合わせて考えておきましょう。

4.物件を探してみよう

4-1.目黒区・大田区・品川区で物件を探す際のポイント

お金と住み心地以外にも、マンションと一戸建てにはさまざまな違いがあります。例えば、「自分たちにぴったりの物件に巡り合いやすいのはどっち?」「20年後の自分たちに合っている、合わせやすいのはどっち?」「どんな点が違って、どんな点がより優れているのか」など様々な視点から考えておきましょう。

4-2.物件の例

目黒区の物件例

ランドステージ碑文谷(中古マンション)

https://www.ske-tch.com/room68202570.html

品川区の物件例

リドレス上池台(中古マンション)

https://www.ske-tch.com/room65782901.html

品川区の物件例

Sketch地所のResketchマンションシリーズ 武蔵小山(中古マンション)

https://www.ske-tch.com/room68423162.html

4-3.よりたくさん見てみたい人へ

本記事では戸建てとマンションでどちらを選ぶべきか解説してきました。戸建てもマンションもそれぞれメリットやデメリットがあり、自分がどこの優先順位を置くかによって住宅の選び方は変わってきます。

したがって、戸建てかマンションかを考える時に最も意識しておきたいポイントとして、自分の年齢や年収、世帯人数や希望条件とマッチしている物件はどれかという視点を持つことです。しかし、限られた時間の中ですべてを確認するのは簡単でないかもしれません。専門的な知識や情報が必要なものも多くあるので、不安があるようなら不動産のプロに相談しておいた方が安心です。不動産会社の担当コーディネーターを上手く利用しながら、「買ってよかった」と思える物件を見つけていきましょう!

スケッチでは不動産のプロに個別相談ができ、さらにそれぞれの要望に合わせて優良な物件を紹介しています。何度でもご相談いただければと思いますので、お気軽にご連絡ください!

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